【音楽療法セッション記録】重心病棟で見えた小さな反応|好きなアニメで

20260506 季節のプログラム

本日は、重症心身障がいの方が入所されている病棟にて、
30分×2回の音楽療法セッションを行いました。

前半は女性中心のグループ、後半は男性のみグループで
病室での実施です。


■ 重心でのセッションテーマ

前日が「こどもの日」だったこともあり、
今回は季節感を取り入れつつ
初回で反応の大きかった
「親しみのあるアニメ」を軸に構成しました。

・春や行楽を感じる曲
・親しみのあるアニメソング
・身体を動かせる参加型の曲

を組み合わせ、
その場の反応に合わせて柔軟に進めていきました。


■ 前半(女性グループ)の様子

「こいのぼり」ではカラースカーフを使い、
実際に泳いでいるような動きを表現。

「アンパンマン体操」や「さんぽ」では、
キーボードも弾きますが、
私が手拍子や身体の動きで表現しながら
クライエントの反応を促しました。

発語は見られない方が多い中でも、

・身体を横に揺らす
・表情がやわらぐ
・最後までこちらを向いて参加する
といった変化が見られ、
音楽に対する反応をしっかり感じることができました。

最後は「虹」でクールダウンし、
穏やかな雰囲気の中で終了しました。


■ 後半(男性グループ)の様子

後半はより「アニメ特集」の色を強め、
リズムや動きのある楽曲を中心に展開しました。

印象的だったのは、ある利用者様のリクエストで
スピッツの「チェリー」を演奏した場面です。

内気な方なので、初めての私に対して
気恥ずかしさから離席しがちな方でしたが、
演奏中はその場に留まり、
静かに聴き入る様子が見られました。

一度部屋を出られた後も、廊下で音楽を聴き続け、
終了後には自ら戻ってきて挨拶をしてくださいました。

音楽が「その人を場につなぎとめる力」
を持っていることを改めて感じた瞬間でした。


■ 小さな反応の大きな意味

この日のセッションでは、

・太鼓に合わせて「どーん」と発語があり
・楽器に手を伸ばす
・笑顔や拍手

といった反応が見られました。
一見すると些細な変化ですが、
重症心身障がいのある方にとっては
とても大きな大切な表現です。

また、隣の部屋から壁を叩く反応もあり、
音楽が空間全体に広がっていることも実感しました。


■ 多職種でつくる音楽の時間

Bチーム最後の曲
「幸せなら手をたたこう」では、
看護師さんや保育士さんによる
タッチング(手拍子・肩たたき)も加わり、
音楽+触覚の刺激として、
より安心感のある関わりになりました。

音楽療法は、セラピストだけで完結するものではなく、
周りのスタッフの声かけ、関わりによって
さらに深まると感じています。


■ まとめ

今回のセッションでは、

・その場の反応に合わせた柔軟な進行
・繰り返しによる安心感の提供
・音楽+身体+触覚の組み合わせ

が、参加のきっかけや持続につながりました。

言葉がなくても、
音楽を通して確かに「つながっている」と感じられる時間でした。

これからもお一人おひとりの反応を大切にしながら、
その方に合った関わりを続けていきたいと思います。


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