【音楽療法セッション記録】夏の思い出とともに奏でる時間|グループホーム

25年8月1週 季節のプログラム

8月5日(火)、グループホーム○階フロアにて、
6名の入居者様と一緒に音楽療法のセッションを実施しました。
今回のテーマは「音楽を楽しみ、暑い夏を元気に乗り切る」。
真夏の暑さを吹き飛ばすような、活気と笑顔にあふれたひとときとなりました。

🎼セッション概要

  • 日時:2025年8月5日(火)13:30〜
  • 場所:グループホーム○フロア
  • 参加者:入居者6名
  • 使用楽器:キーボード、ミュージックベル
  • セッションテーマ:「音楽を楽しみ、暑い夏を乗り切る」

◆ ウォーミングアップ ~世界の国からこんにちは・炭坑節~

まずは、体をほぐす歌体操からスタート。
世界の国からこんにちは」では、
音源に合わせて自然と体を動かす姿が見られ、皆さんの表情がほころびます。

続く「炭坑節」は、最初はキーボードで伴奏しましたが、
テンポが合わず音源に切り替えて再チャレンジ。
スタッフの方々も一緒に踊ってくださり、
立ち上がってしっかり踊る方も。
無理のない範囲で参加していただきながら、
それぞれのリズムで体を動かしていただけました。

◆ 季節を感じる選曲と語らい

花笠踊り」では、山形の花笠祭りの話題から導入。
キーボードの伴奏がうまく噛み合わず、
アカペラに切り替えると皆さんの歌声がぐっと伸びやかになり、
多くの方が懐かしそうに口ずさんでくださいました。

栄冠は君に輝く」は高校野球の開幕にちなみ選曲。
難しい歌詞に少し苦戦されながらも、
歌詞幕を頼りに一生懸命に歌ってくださいました。

ラジオ体操の歌」では、
「これは知ってる!」と笑顔がこぼれ、
会場がひとつになったような瞬間も。
2番はあまり知られていないようでしたが、
1番は元気よく歌い上げてくださいました。

◆ 笑いと会話があふれるひととき

真赤な太陽」では、
美空ひばりのレコードジャケットの
写真をお見せすると、「これ誰?」と意外な反応。
歌い終わりになぜか「先生は二十歳?」
とユーモラスなやり取りが生まれ、場がなごやかに😆

南国土佐を後にして」の曲の前に、
スタッフさんが皆さんに水分を提供してくださいました。
しっかりとお茶を飲んでから演奏。
曲にまつわるエピソードが自然と飛び交い、
土佐弁の話にも花が咲きました。
「坊さんにはかんざし刺されへんね〜」
という歌詞を巡る会話など、曲が記憶や感情を刺激し、
豊かな語らいの時間となりました。

◆ 合奏でひとつになる時間 ~我は海の子~

後半は、「我は海の子」を題材にした合奏活動。
まずはキーボード伴奏で歌い、旋律を思い出していただいてから、
ミュージックベルを配布。

それぞれの音を順番に鳴らす練習をしてから、
色分けされた歌詞幕を使って、ゆっくりと歌いながら合奏しました。

他の現場ではどうしてもベルを鳴らせない方も
何名かいらっしゃるのですが、
この日はなんと全員が鳴らすことができ、合奏が大成功。

歌詞幕が見えにくい方には、
職員さんがしっかりサポートしてくださり、
いつも進行を助けてくださり感謝です🌸

◆ エンディング ~椰子の実~

クールダウンとして「椰子の実」を演奏。
夏を感じさせるような情景が広がるこの曲ですが、
歌詞が難しく、少しハードルが高かったようです。
ただ、セッションの雰囲気としては
静かに落ち着いて終えることができました。

◆ ふりかえり

今回のセッションでは、
民謡が思った以上にスムーズに歌えたことが印象的でした。
また、対応が難しい方もご機嫌よく参加されていたり、
普段あまり声が出ない方も
合奏にしっかり加わることができたり、いつもより
会話が弾んだりと、心の通う場面がいくつもありました。

セラピストとしての自分自身も、
テンポが突っ走ることなく、
皆さんの声にしっかり耳を傾けながら、
落ち着いて伴奏を行うことができたのは大きな収穫です。

終了後には「恵里ちゃんありがとう~!」という声もいただき、
音楽の力と、参加者一人ひとりの存在の大切さを改めて実感した1時間でした。


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