【音楽療法セッション記録】音楽で夏を感じるひととき|グループホームセッション

7月4週 季節のプログラム

2025年7月22日、グループホームにて音楽療法セッションを実施しました。

今回は10名の入居者様とともに、
「音楽で季節感を味わい、笑顔のひとときを共有する」
ということを目的に、
夏にちなんだ楽曲や楽器活動を取り入れたプログラムを行いました。

🎼セッション概要

  • 日時:2025年7月22日(火)13:30〜
  • 場所:グループホーム◇フロア
  • 参加者:入居者10名(認知症をお持ちの方含む)
  • 使用楽器:キーボード、ロリポップドラム、タンバリン、カシシ、チャフチャス、鈴など
  • セッションテーマ:「季節感を楽しみ、笑顔のひと時を作る」

♪ウォーミングアップ〜世界の国からこんにちは

セッションは「世界の国からこんにちは」の
音源に合わせて軽い体操からスタート。
皆さん積極的に体を動かしました。
その後、再度同じ曲で皆さんの元へ
ロリポップドラムを持っていき叩いてもらいます。
力強く叩く方、リズムに合わせて叩く方など、
それぞれの個性が自然に表れていました。

♪季節の歌でイントロ当てクイズ

「海」「うみ」「我は海の子」「ふじの山」
など、
夏や自然にまつわる歌を中心に、
キーボードのイントロを聴いて曲名を当ててもらいました。
最初は曲を聴いても、題名がなかなか出てこず
戸惑いも見られましたが、
歌詞幕をお見せすると「あ〜!!」との声が。

自然と手拍子が始まり、
表情も和らいでいきました。

「この曲、高校の時に歌っていたのよ!」
と懐かしそうに話される方もおり、
若い時の記憶がよみがえるような様子が印象的でした。

♪楽器活動でリズムと協力を楽しむ

「炭坑節」では太鼓と鈴のチームに分かれ、
リズム練習と合奏を行いました。

まず、夏に関する言葉をお聞きしました。
「氷」「きゅうり」「朝顔」「そうめん」などの言葉を使い
リズム打ちをして、楽器を鳴らすことに慣れていただきます♪

その後、曲に使うリズムを練習して演奏。
少しの失敗しても大丈夫!
笑顔を生む和やかな時間となり、
歌声も元気に響いていました。

♪歌唱で心の発散と交流を

後半は「知床旅情」
「見上げてごらん夜の星を」「浜辺の歌」など、
情緒豊かな曲をゆったりと歌唱。

特に「浜辺の歌」では、
普段あまり交流がないとされる男女のCl.同士で、
「いい声やったね!」とGoodポーズされるのを
見逃しませんでしたよ✨

歌を通して温かいやりとりが生まれました。
音楽が心の壁を取り払う瞬間を目の当たりにした場面でした。

♪クールダウン〜夕焼け小焼け

最後は「夕焼け小焼け」でクールダウン。
子どもの頃を思い出すように、
手拍子を交えてゆったりと歌い、
穏やかな雰囲気でセッションを締めくくりました。


🎹まとめ

今回のセッションでは、はじめ拒否的な姿勢だった方も、
音楽が進むにつれて思い出や感情を語られるようになり、
笑顔が見られるようになったのが何よりの成果でした。
「聴こえない」と繰り返す方への対応は今後の課題でもありますが、
精神的な要因も含めた丁寧な関わりを続けていきたいと感じました。

音楽は、人と人との間にある見えない壁をそっと溶かし、
心をつなぐ力を持っていることを改めて実感した時間でした。

🟡「音楽療法えとわ」では、施設訪問セッションを行っています。

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