【音楽療法セッション記録】音楽で感じる季節の移ろい|グループホームセッション

7月1週目GHセッション 季節のプログラム

こんにちは、音楽療法士の鎌谷恵里です。
2025年7月1日、グループホーム○フロアにて、
音楽療法セッションを行いました。
今回は七夕をテーマに、夏の訪れを感じられる
プログラムを構成し、
入居者8名の皆さんと音を通して、心地よいひとときを過ごしました。


🎼セッション概要

  • 日時:2025年7月1日(火)13:30〜
  • 場所:グループホーム○フロア
  • 参加者:入居者8名(認知症をお持ちの方含む)
  • 使用楽器:キーボード、ツリーチャイム、リストベル
  • セッションテーマ:「季節感を楽しみ、音を通じて心を動かす」

🎋プログラムの流れと反応

♪たなばたさま(ウォーミングアップ)

七夕が近いということで、冒頭は「たなばたさま」を歌い、
ツリーチャイムを使って、
一人ずつ「星の音」を表現していただきました。
「流れ星が飛びましたね!」「たくさん星が見えましたよ」
など、参加者の想像力を広げる声がけでフィードバックします。

それを踏まえ2回目に歌った時は、
より大きな声で歌われていました。
大きな音で鳴らす方、遠慮がちに鳴らす方など…
個性豊かな鳴らし方も印象的で、
体の不自由な方も職員さんのサポートで
全員がしっかり参加できました。


♪夏の思い出、♪憧れのハワイ航路(季節の歌)

「夏の思い出」では、シャクナゲの写真を提示しながら
歌詞の意味や漢字を一緒に確認するなど、
認知的な刺激を大切にしました。

「憧れのハワイ航路」は、
岡晴夫さん、美空ひばりさんの同名映画のポスターを提示。
若かりし頃の写真に皆さん驚かれながらも、
ハワイ旅行気分で手拍子が自然と生まれる一曲に♪


♪かもめの水兵さん(歌体操)

アカペラでの「かもめの水兵さん」は、
4つの泳法を取り入れたユニークな歌体操に。

「私は泳げないの」「昔は横泳ぎしてたんじゃないですか?」
などの水泳にまつわるやり取りもあり、
参加者同士や職員さんとの会話が自然と生まれました。
ちなみに、私は全く泳げません💦
音楽の中で皆さん、ベストスイマーでした🏊


♪うみ、♪ふじの山、♪われは海の子(季節の歌と楽器活動)

リストベルを使って、海にまつわる曲
3曲を演奏してみました🎶

3拍子のリズムに合わせた「うみ」では、
歌と演奏の両立がしっかりとできており、
最後はきれいなトレモロで締めくくり。

「ふじの山」では私の歌詞幕の忘れがあり
皆さん戸惑いもありましたが、
曲が流れると自然と歌い出される方も多く、
記憶の奥に眠る旋律の力を感じました。


♪浜辺の歌(クールダウン)

クールダウンには、「優しい歌」「好きな歌」と
口々に感想があがる「浜辺の歌」を。

歌詞幕を忘れ急遽ホワイトボードで対応しましたが、
職員さんの先読みサポートで乗り切れました。
リストベルも雰囲気に合った優しい音色で、
穏やかな締めくくりとなりました。


📝セッションを終えて

今回はいくつかの課題と反省点もありました。

  • 歌詞幕の忘れや、楽器をどう運ぶかの事前の計画不足
  • 曲に合わせた楽器演奏のタイミング指示の省略
  • 最後の曲がややせわしなく感じられた点

音楽療法士として、
「準備が安心を生む」という基本を
再認識するセッションとなりました。

反省点を次回以降に活かし、
参加される皆さんにとって
より心地よい時間を提供していきたいと思います。


まとめ

季節を感じながら、懐かしい歌に親しみ、
音を通じて交流する――
そんな時間が、参加者のみなさんの
表情をやわらげ、笑顔を引き出してくれました。

音楽療法「えとわ」では、
これからも一人ひとりの
物語に、ことばに寄り添う
セッションを大切にしていきます。


🟡「音楽療法えとわ」では、施設訪問セッションを行っています。

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