こんにちは。音楽療法士の鎌谷恵里です。
2025年7月9日、障がい者支援施設にて音楽療法セッションを行いました。
この日は「泣く日」とも言われる7月9日。
心の動きに寄り添う曲や、全国を音楽で旅するような構成で、
約1時間のセッションを皆さんと楽しみました。
🎼セッション概要
- 日時:2025年7月9日(水)15:00〜16:00
- 場所:障がい者支援施設
- 参加者:入所者 約15名程度
- 目的:音楽を通して楽しい時間を過ごす/自己表現を促す
- 使用楽器:キーボード、ロリポップドラム、リストベル、オーシャンドラム
🎶プログラムと参加者の反応
◆ 挨拶と導入
最初は「世界の国からこんにちは」の
音源をスマホで流しながら、
ロリポップドラムを持って利用者さんの元へ。
元気に鳴らす方、少し遠慮がちな方、
それぞれの個性がすでに音に表れていました。
◆ 七夕にちなんだ「たなばたさま」
リストベルを使いながら歌う「たなばたさま」では、
歌と振付を交えて豊かな表現が見られました。
声の美しい方が振付とともに演奏してくださり、
自然と周囲も引き込まれるような雰囲気に。
◆ 🌊海にまつわる音楽の数々
- 「うみ」…「静かな波をリストベルで表現しましょう」
と声をかけ、皆さんがそれぞれに表現を工夫しました - 「われは海の子」では、やや古い歌ということもあり
反応は控えめでしたが、
職員さんのサポートで歌詞を読み上げてもらいながら
楽しく参加されていました🎶 - 「かもめの水兵さん」では、
私がハンドドラムを鳴らし、参加者皆さんがリストベルで参加。
一生懸命声を出してくださる方の姿が印象的でした。 - 「浜辺の歌」では静かな海の情景を意識して、
優しい音でリストベルを鳴らしてくださる姿が多く見られました。
私もオーシャンドラムを静かに波の音として鳴らしました✨
◆ 日本を旅する歌のコーナー
- 「函館の女」:誰が歌っていましたか?と尋ねると
方々から「サブロー!」と即答。
歌詞幕に音を伸ばすところにマークして、
注意していただくと、見事にいい声を響かせてくださいました。 - 「東京ブギウギ」:ドラム担当の方が大活躍!
「うたコンでもやってたね!」と話題にもなり、場が一気に明るくなりました。 - 「ふたりの大阪」:大阪に舞台を移し、演歌好きな方々がリズムとともに楽しく参加。
- 「涙そうそう」:ついに歌の旅も沖縄まで来ました✈️
男性の声も聞こえてきて、温かい曲の雰囲気が広がりました。
◆ 特別な1曲「涙くんさよなら」
7月9日の“泣く日”にちなんで選曲。
悲しい涙とはなるべく別れていたいものですが
嬉し泣きや感動の涙なら歓迎かな🥲??
案外キーが高めだったので、次回は移調が必要かもしれません。
それでも、九ちゃんのこの曲は人気ですね🎶
ロリポップドラム担当の方がしっかりリズムを支えてくださいました。
◆ リクエスト曲「夢芝居」
前回リクエストされた一曲。
演奏には自信がなかったものの、
やはりリクエスト曲は盛り上がりが違います。
曲終わりに「(やってくれて)ありがとう!」と
声をかけていただき、胸が熱くなりました。
◆ 終盤へ
- 「上を向いて歩こう」では
リズムとともに希望のメッセージを込めて。
鈴のトレモロで余韻を残す方も。 - 「また逢う日まで」では、歌手名を聞くとすぐ
「尾崎紀世彦!」と元気な声が飛び交い、
会場が最も盛り上がりました。
最後まで力強く歌い、
笑顔でセッションを締めくくることができました。
セッションを終えて|反省と今後の課題
今回のセッションでは、ロリポップドラムが得意な利用者さん
歌の得意な利用者さんが、全体をしっかり支えてくれました。
歌おうとされている姿や、じっと耳を傾けられているだけの方、
いろんな参加の形がありますが、
その全てが本当にありがたいことです😊
いつもありがとうございます!
一方で、私の反省としては、
慣れない昭和歌謡・演歌の伴奏では不十分さも痛感。
利用者さんの「できること」や
「やってみたいこと」を尊重しながら、
幅広いジャンルに対応できるよう、
今後の練習課題として取り組みたいと思います。
🎹まとめ
「音楽で日本を旅する」
そんなテーマで進めた今回のセッション。
思い出の一曲やリクエスト曲に
反応してくださる皆さんの姿から、
音楽が心を動かす力をあらためて感じました。
音楽療法「えとわ」では、
これからもお一人おひとりの
思いや記憶に寄り添うセッションを続けていきます。
🟢「音楽療法えとわ」では、障がい者施設や高齢者施設での音楽療法セッションを承っています
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